様変わりする入試制度 ~大学入学共通テストを知る~

繁泉先生による入試に役立つコンテンツ『YOKEN Success Square』。第1回は、今注目を集めている「入試改革」について、まずは現段階で判明している内容などをお伝えします。

2020 年度入試(2021年1月)から,現行のセンター試験に代わり,『大学入学共通テスト』が始まります。大学受験希望者(特に国公立大学志望者)のための1次試験という位置づけです。

さて,どのように変わるのでしょうか?

詳細が決定するまでにはもう少し時間がかかりそうですが,現・高校1年生の皆さんが受験する試験ですので,今回は,英語,国語,数学について,現在,公表されている事柄についてまとめていきたいと思います。

英語

◇英語4技能化を課すということで,GTEC や TEAP などの民間検定試験を受験する必要があります(認定された検定試験一覧は,次のサイトにて確認できます)。
https://www.dnc.ac.jp/news/20180326-02.html

◇上記の民間検定試験は,高校3年生の4月から12月までの間に2回受験することと指定されています。成績結果は CEFR との対照表にしたがい,段階評価(6段階)となります。

◇上記の民間検定に加えて,『 大学入学共通テスト 』の英語を受験することとなります。

 ▷『 共通テスト 』の英語は[ 筆記+リスニング ]で構成され,筆記とリスニングの配点比率は[ 1:1 ]となる予定とされています。(現在の[ 筆記:リスニング ]の配点比率は[ 200:50 ]となっています。)
 ▷民間検定試験(段階評価)を得点化する場合には,それを利用する各大学が,英語満点の 20 %以上となるように設定することとされています。

国語

◇記述問題(現代文として大問1題(3小問))がマーク型問題に加わり,試験時間は,現行 80 分から 100 分へと長くなる予定です。

◇上記,3小問は 20~30 字(1問),40~50 字(1問),80~120 字(1問)から構成される予定で,字数が多く課される 80~120 字の小問に対する配点比率は高めになります。

◇記述問題部分のみ段階評価となりますが,最終的には得点化され,マーク型問題(素点)との合算となる予定です。ただし,記述問題部分の配点は,国語全体の満点の 20 %程度となる予定です。

数学

◇数学Ⅰのみで記述問題3題が,マーク型問題と混在して出題され,試験時間は,現行の 60 分から 70 分へと長く設定される予定です。

◇成績評価は段階評価ではなく,マーク型問題と同様,はじめから配点が決まっていて,得点(素点)としてマーク型問題と合算されることになります。

その他,公表されたことから予想される事柄について

 

† 英語 : 発音,アクセントなどの知識問題については,民間検定試験にて(十分に?)出題・評価されることから,『 共通テスト 』の英語は,すべて長文読解問題となる可能性がある?

† 国語 : 既に実施済みの試行問題,プレテストの問題例から判断すると,記述問題とはいえ,自分で文章を練り上げていく … という類の問題ではなく,問題文中に『 答え 』に相当する文章やヒントがあり,それを“ 読みとる(読解)”ことで,正解記述を書くことができる問題となる可能性が大きい?

† 数学 : 試行問題,プレテストの問題例からすると,問題そのものは現行・センター試験と比べて難易度は変わらないと予想されるものの,問題文が長文化するため,読解に時間がかかる,あるいは,出題意図を読みとるのに手間どる可能性がある?

投稿者プロフィール

繁泉 祐幸
繁泉 祐幸
東北大学理学部卒。かつては大手予備校・仙台校事務局長として運営全般の責任者を務めていたが,本校においては入試分析室・室長として、東北6県の高等学校に赴いて講演活動等を行う。
受験に対するモットーは『合格は100%技術である。』
 著作 『 The 王道 S5式メタ認知型 学習編 』
    『 The 王道 S5式メタ認知型 指導編 』
 (プリパス WEBSHOP 知恵の館文庫)

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