面接・小論文対策のポイント

『 大学入学共通テスト 』 のスタート年度となり,調査書や志望理由書などの実質的配点化が施行され,新型コロナウイルス禍で授業開始が遅れ,夏期が圧縮され …
心配な項目を挙げればきりがありませんが,大切なのは,大学側が入試において受験生に 《 求める力 》 の基本線は変わっていないということです。
もちろん,学科試験の成績がよいという点は不動ですが,書類の配点化や人物評価重視などの 《 みえない 》 部分を評価し始めている(しかも配点ウェイトが意外に高い!)ことも確かです。
そして,《 みえない力 》 の代表例が,既に多くの大学・学部学科で入試科目として課されている 『 面接・小論文 』 であると考えてよいでしょう。

『 面接・小論文 』 において評価されている要素とは何でしょうか ?
今回は次の3項目を挙げたいと思います。

[  論理一貫性 ]

[  つながり(ストーリー)]

[  あらわす ]

 

特に [ 論理一貫性 ] と [ つながり(ストーリー)] の2つは密接に関連していることから,[ 論理一貫性 ] が,それなりのレベルに至ることで,[ つながり(ストーリー)] と [ あらわす ] は自動的に完成度が上がってくるはずです。
([ あらわす ] とは,実は,面接官や採点官という 《 相手 》 を [ 縛る ] ことでもあるのですが,この辺の詳述については,今回は割愛させていただきます。)

論理一貫性

自分の論理が一貫しているのか否か … という判断は,実は難しい場合があります。他人から誤解や誤りを指摘されて,初めて気づくという経験は誰にでもあることでしょう。
そこで,論理一貫性を有しているか否か … ではなく,逆に,これが “ 論理破綻 ” だ! という特徴を知ることで,自分の言動が論理破綻しているのか・いないのか? の判断ができそうです。

論理破綻3種
《 論理のすり替え 》
別の論理を持ち込んできたり,感情論に置き換わっていたり … というケースです。次項のサウンドバイトとともに,意外にも多くみられるものです。

《 サウンドバイト(印象操作)》
短い言い切りの言動で相手が抱く “ 印象 ” を操作しようという戦略です。政治家が演説などで多用することが多いとされています。
有効利用できればプラス面が大きいのですが,技術的に難しい場合が多く,一般的にはマイナス面が大きくなってしまう傾向があります。

《 沈黙の螺旋 》
少数派の意見が,多数派・主流派から無視・軽視されているような状態にあることを意味します。
一般的に,面接・小論文は,題材や質問に潜んでいる “ 表面 ”の意見と “ 裏面 ” の意見との対比・対立,見逃してしまうようなデメリットやダークサイド,危険性などを,きちんと読みとって指摘できるか否か(多層性,多相性) … という出題意図を持っているといえます。
それゆえに,『 沈黙の螺旋 』 状態になっている題材であることを指摘するだけでも高得点の足がかりとなります。

どうやら [ 論理破綻3種 ] に対処するポイントとは,自分独自の考えでしかないかもしれないが,私はこう考える … という “ リスク ” を負うことで表出されるところの 《 リスク負担型思考 》 であると言えそうです。
(単に “ リスクを負えばよい ” という意味ではなく,メリットもデメリットも,賛成意見も反対意見等も含めて自分自身でしっかりと考えた結果である … という意味合いが含まれていることに留意しましょう。)

上記のような [ 論理一貫性 ] をふまえ,自分の考え方や夢は,自分の将来 & 大学での学びと,だからこのようにつながっていくのだという 《 つながり 》 … 接続性,連続性,関係性 … を追いかけていくことで,それは自然に [ ストーリー ] という流れが形成されていくことに気づきます。

☆☆☆ 次回は [ 受験校選定ポイント ] の予定です。 ☆☆☆

投稿者プロフィール

繁泉 祐幸
繁泉 祐幸
東北大学理学部卒。かつては大手予備校・仙台校事務局長として運営全般の責任者を務めていたが,本校においては入試分析室・室長として、東北6県の高等学校に赴いて講演活動等を行う。
受験に対するモットーは『合格は100%技術である。』
 著作 『 The 王道 S5式メタ認知型 学習編 』
    『 The 王道 S5式メタ認知型 指導編 』
 (プリパス WEBSHOP 知恵の館文庫)

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