読書のオススメ

前回,学科点 =[ みえる力 ]に対して,2021 年度入試から配点化される予定の《 書類(調査書,志望理由書,学修計画書など)》を[ みえない力 ]と定義しました。
どのような事項や表記を何点と評価するのか … 等々について,その詳細は未公表・未公開であり,これまで “ みえてこなかった ” 部分でもあるからです。

しかし,受験生の皆さんと相談したり,志望理由書を添削したり,模擬面接を行なっていますと,ハハァ,こういうところ・こういう受け答えは評価が高いのかもしれないなぁ ~ というコツがみえてきます。
([ みえない力 ]が,ある程度まで “ みえて ” くるようになります!)

もちろん,それは『 ◯◯ のように答えること!』という,いわゆる “ 正解 ” なるものが存在するという意味ではありません。
例えば,模擬面接に臨む際に,しばしば,“ 自作問答集 ” のような分厚いノートを持参してくる受験生がいらっしゃいます。
けれども,面接にも小論文にも,そして,学習法にも,ピンポイントな “ 正解 ” は存在しません

書類などの[ みえない力 ]とは何か? という問いかけに対する《 答え 》は『 受験生自身 』ともいえるわけですので,即席でその場限りの “ 問答集 ” を作成しても役に立たないケースが,ますます多くなってくるでしょう。

そこで,前回,[ 読書のオススメ ]をご紹介しました。

経験則上ですが,[ みえない力 ]とは《 読解力 》《 気づく力《 つなぐ力 》《 あらわす力 》等から構成されていると考えられるため,それら一つ一つの《 力 》を養成する重要な方法論の一つであるといえるのです。
実際に,読書量の多い受験生は,学習法さえしっかりしていれば,確実に成績が伸びていくものです。
もちろん,“ ただ本を読めばよい … ” わけではありません。
内容語,機能語の区別,機能語の《 機能 》への熟知,修飾関係,段落構造や文構造の分析・把握 … という諸々の知識と学習と実践・経験が必要となりますが,そこまで突き詰めずとも,読書量がある程度以上にまで積み重なることで,十分に読解力が,ひいては合格力が養成できることが分かっています。
文学史で習うような著者 … 例えば,夏目漱石,森鴎外,芥川龍之介などの文学作品,中村雄二郎,加藤周一,鶴見俊輔などの評論等々,自宅の本棚に置いてある文庫本や新書本で結構ですので,まずは読んでみることをオススメします。
(本のジャンルが偏ってしまうことのないように気をつけましょう!)

内容や表現が難解に思えても,そこは頑張って読み進めていきましょう。
よく理解できないからといって,内容をノートに整理しながら読んでいる受験生に出逢うことがありますが,そこまでする必要はありません。
大切なことは “ 読破した作品数 ” なのです!

目標は,受験までに 30 ~ 35 作品程度を読破します。
ひと月に3作品を読むペースとなります。
養賢ゼミナールのホームルームでは,オススメの『 35 冊読書リスト 』を受験生の皆さんに配布しています。

読書も《 勉強 》なのです。

《 考える 》とは《 つなぐ 》こと,《 つながり 》を知ること・みつけること … 


すなわち,ものごとどうしを関係づけたりものごととの関係を見つけたり … と言い換えても過言ではありません。
しっかりと《 考えられた 》面接応答や文章は,しっかりとしたストーリー(論理や価値観の流れ)や論理性(論理一貫性)という《 つながり(関係性)》をもっているのです。
まずは[ よい文章 ](あるいは,大学入試によく出てくる類の文章)を読むことで,機能語に敏感となり,語と語,語とフレーズ,フレーズと文章全体の《 つながり 》が分かってきます。
対比,言い換え,流れ(論理の流れ,時間の流れ,感情の流れ)などが見抜けるようになってきます。
確かな合格力養成のため,《 読書 》で眼とアタマを訓練していくことが重要です!

投稿者プロフィール

繁泉 祐幸
繁泉 祐幸
東北大学理学部卒。かつては大手予備校・仙台校事務局長として運営全般の責任者を務めていたが,本校においては入試分析室・室長として、東北6県の高等学校に赴いて講演活動等を行う。
受験に対するモットーは『合格は100%技術である。』
 著作 『 The 王道 S5式メタ認知型 学習編 』
    『 The 王道 S5式メタ認知型 指導編 』
 (プリパス WEBSHOP 知恵の館文庫)

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