新しい大学受験の極意!

初めて実施された『 大学入学共通テスト 』では平均点こそややアップしたものの,その出題内容からは《 読解力 》《 つなぐ力 》が,これまで以上に求められていることが明確となりました。
また,高得点層,低得点層の両方がやや減少し,平均点付近に多くの受験生が分布するような成績分布になったためか,《 強気出願 》《 安全志向・地元志向 》の双方が同程度に併存するような志望動向となりました。

気になることは,次回の共通テストの出題内容と難度です。
今回の追試験では,特に数学の平均点が大きく下がっていることを含めて,やはり,次回の難度は上がる(平均点は低くなる)可能性が大きいといえそうです。
ただ,その “ 難度 ” を決める要素は何か? ということがはっきりとわかった … ということもいえるでしょう。
前述のごとく,それは《 読解力 》であり《 つなぐ力 》ということになります。

このコラムでも,読解力《 みえない力 》の核心がつなぐ力である … ということをお伝えしてきました。
その重要性がますます強くなってきているのです。
事実,知識量を詰め込む,演習量をふやすだけで “ 合格できますよ! ” とは言いにくくなっているのが入試の現状ですので,改めて《 読解力 》と《 つなぐ力 》の養成に励んでいきたいものです。

《 読解力 》とは  …

[ 対比 ][ 言い換え ][ 流れ(時間,情感,論理)]という3項目を意識して文章を読むことで文章の構造が明確となり,読解が楽になってきます。
例えば,“ 論理の流れ ” を意識した場合には,まず段落の冒頭部分か末尾部分に,その段落のまとめや結論が記述されていることが多く,それぞれ頭括型,尾括型という名称で呼ばれています。さらに,三段論法や起承転結など,論法や段落構成は,ある “ 形 ” をなしていることが多く,それを知っているか否か,読みとれるか否か … が,読解力養成には大きく関わってきます。
つまり,論理の流れの “ 形 ”(文章構造)を知り,それをもとに段落や文章どうしがどのように “ つながっている ” のか(論理構造)を解析していくことが重要なのです。
(文章の構造をマッピング(系統図法,連関図法など)に描き出すことで “ 論理の流れ ” が可視化されますので,もっと読解しやすくなりますね。)

お気づきのことと思いますが,“ 形 ” を知り,読みとり,“ つながり ” を解析していくのは,《 慣れ 》の部分が大きいものです。
まず,授業をしっかりと聴き,復習を行ない,質問を重ね,演習を積んでいくことが重要です。
もちろん,国語にとどまらず,すべての科目について全く同様となります。

“ マル・バツ ” という正解のみを機械的に求める学習では,残念ながら,文章構造も論理構造も出題意図もうまくつかめるようにはならないものです。
受験生としては,つい “ 正解 ” が気になってしまいますが …

1. 問題文,設問文を読む ⇒ 読解する
  ~ 何を問われているのか? 出題意図を読みとる。
2. どんな知識が必要となるのか? 答えにたどりつくための道筋(論理構造)は?
3. 実際に解いてみる・解くための道筋を実行してみる。
4. 答えを出す。
5. 答案に書き出す(あらわす力)。

機械的に学習しているらしい受験生では,上記の 1. および 2. の部分がとても弱い印象があります。
それは,学科試験のみならず,志望理由書や活動報告書,面接・小論文などでも全くに同様なのです。
(養賢ゼミナールでは,それらを《 みえない力 》と定義しています。)
是非とも今年の1年間は,《 読解力 》と《 つなぐ力 》を意識して学習してみましょう。
これこそが  … 《 みえない力 》を鍛えることこそが,新しい大学入試に臨むための《 極意 》となります!

☆☆☆ 次回は [ 読書のオススメ その2 ] の予定です。 ☆☆☆

投稿者プロフィール

繁泉 祐幸
繁泉 祐幸
東北大学理学部卒。かつては大手予備校・仙台校事務局長として運営全般の責任者を務めていたが,本校においては入試分析室・室長として、東北6県の高等学校に赴いて講演活動等を行う。
受験に対するモットーは『合格は100%技術である。』
 著作 『 The 王道 S5式メタ認知型 学習編 』
    『 The 王道 S5式メタ認知型 指導編 』
 (プリパス WEBSHOP 知恵の館文庫)

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