《 結論 》の考え方

前回の[ 伝える力 ]について,復習してみます。
入試における[ あらわす力 ]とは[ 伝える力 ]と言い換えることが可能であるということ。
現在は一部の学科の面接試験で導入されているMMI(マルチプル・ミニ・インタビュー)方式という,もともと “ 正解 ” が存在していない問題に対して,受験生がどのような考え方をするのか?  … 
ということをチェックするのに “ 便利 ” な選抜方法があること。
そして,今後 MMI 方式は,面接・小論文のみならず,学科試験でも志望理由書・活動報告書などの書類でも適用される可能性が大きいということ。
さらには,PREP 法,ホールパート法を含む『 結承結型 』の段落構成について,その概略を書き出しました。

今回は『 結承結型 』段落構成のキーポイントとなる《 結論 》の考え方がテーマです!

[《 結論 》の考え方 ]

まず,段落構成という 論理の流れ(ストーリー),あるいは,どう表わす・伝えるのか?
という《 表わし方・伝え方 》の枠組み(フレーム)を想定しましょう。
(《 結承結型 》では,最初に《 結論 》がくるという枠組みがあります。)
その時,しばしば相談や質問を受けるのが …
 『 この結論で本当によいのか判断できない … 』
 『 結論を表現するために,どうまとめればよいのか分からない … 』
 『 書き出しをどうすべきなのか分からない … 』
等々の “ 悩み ” です。

『 書き出し 』について困った時は “ 問われたことをそのまま書き出す ” という手法があります。
例えば “ 感染症対策について,あなたの考えを書きなさい。” のような “ 問い ” の場合,書き出しは『 感染症対策について,私は次のように考える。』という具合に,問いの文章・フレーズをそのまま利用する方法 です。そして,次に続く文章は《 結論 》の内容となります。

『 どうまとめればよいのか … 』という場合には,やはり《 ストーリー(論理構造)》を組み立てていくこと が重要です。論理の流れ(ストーリー)がなければ,なぜそのように考え,その結論に達したのか? ということが分からないからです。

『 この結論でよいのか? 』という “ 悩み ” が最も厄介な相談です。
結論は受験生一人ひとりのものであり,一部の例外を除いて,いわゆる《 正解 》は存在していない といえます。
大切なことは,一般的な結論であれ,誰かと同じ結論であれ,自分でどう考えたのか?
ということが(入試においては)問われるのです。
ですから,『 どうまとめればよいのか? 』という悩みも,実は,自分の結論と,それを支える論理構造(ストーリー)がしっかりしていれば,それほど悩む部分ではないわけです。
(どう表現するのか? という《 表わし方・伝え方 》の問題は残りますが,そこで前回の《 結承結 型 》PREP 法ホールパート法などが利用できます!)

肝腎な《 結論 》の考え方ですが …
世の中には,帰納法,演繹法,思考ピラミッド法等々の代表的な方法がありますが,やはり,物事をつないで考える …
ふだんから マッピングという方法(構造化ツール,可視化ツール)を利用して,アタマのなかで論理のつながりを意識したり,もう一段深く掘り下げようとしてみたり,必ずリスクを評価する習慣を意識したり … という訓練が欠かせません。
論理の流れ(ストーリー)が明確になるほどに,結論は自然に浮かび上がってくるものだと言えるでしょう。
つまり,論理の流れ(ストーリー)こそが《 結論 》を自然と導き出す ものといえます。
《 つないで 》いけば,《 結論 》に辿り着くことができる
… ということです。
もし,考えても《 結論 》に辿り着けない場合は,《 つなぎ方 》や充分な《 論理展開 》,《 論理一貫性 》が不足しているか,破綻していると考えて良さそうです。
(《 つながり(ストーリー)》のない唐突な《 結論 》は,結局のところ “ 浮いて ” しまいますね。)
それ故に,入試では,論理性・論理一貫性という要素が重要視されているわけです。
(そして,マッピングという構造化・可視化の作業は,授業等において “ ノートをとる ” という場面で,必要不可欠なプロセスなのです!)

しかし … それでも,この結論で本当によいのか … という不安と悩みが?

そんな時は,こちらをご参照ください …
[ 読解力とは何か? ] ここをクリックしてください。
[《 つなぐ力 》の正体とは? ]ここをクリックしてください。
[ 面接・小論文の対策ポイント ~ 論理破綻3種 ]ここをクリックしてください。

☆☆☆ 次回は [ つなぐ力 - 実践編その1 ] の予定です。 ☆☆☆

投稿者プロフィール

繁泉 祐幸
繁泉 祐幸
東北大学理学部卒。かつては大手予備校・仙台校事務局長として運営全般の責任者を務めていたが,本校においては入試分析室・室長として、東北6県の高等学校に赴いて講演活動等を行う。
受験に対するモットーは『合格は100%技術である。』
 著作 『 The 王道 S5式メタ認知型 学習編 』
    『 The 王道 S5式メタ認知型 指導編 』
 (プリパス WEBSHOP 知恵の館文庫)

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